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Q&A |
1.歯みがきをきちんとしているのに、むし歯になるのはどうしてですか? 虫歯の発生には、その原因となる細菌の量や歯質の硬さ、唾液の影響(浄化作用、緩衝作用、抗菌作用など)そして飲食の頻度や食物に含まれる糖などの要因が 複雑にかかわっています。 健全な状態で萌出してくる多くの歯が虫歯になるのは、日常生活の中で脱灰力(歯の表面が溶ける量)が再石灰化力(歯の表面がもと にもどる量)よりも優勢になるためです。
●むし歯の発生条件:
1 歯があること
2 食べ物のカスがあること(食事により歯に付着)
3 口腔内に細菌があること(人の口腔内には500種以上が生息)
4 時間の経過(砂糖は口腔内で3分後には強い酸となる)
5 歯自体がむし歯になりやすい ( 歯の質や口の中の環境の遺伝/親から子へのむし歯菌の感染)
6 『きちんとしている』つもりでもみがき残しが多く、汚れが落ちていない
7 歯みがきをした後に飲食している
8 食後、長い時間が経過した後に歯みがきをしている
2.むし歯でも自然に治ることがあると聞きましたが本当ですか? ごく初期のむし歯(表層化脱灰化病変)は好条件のもとで“再石灰化”と言ってもとに戻る場合もあります。
●むし歯の予防、抑制には?
1 口腔清掃の徹底
2 糖類摂取の制限
3 フッ素などによる歯の質の強化
3.歯を白くすることはできますか?
できます。
例えば・・・
●歯質の削除による修復処置
●ホワイトニング(歯の漂白) 1 歯質の削除による修復処置 (従来)金属主体 → (現在)セラミック、高分子材料 ※ただし、歯牙組織への致命的な侵襲なくしてはなりたちません。 (歯質の色調が悪いという理由だけで健全な歯質を削除すること は適当ではありません。)
2 ホワイトニング(特別な場合を除き自費診療) (特徴)歯を削らなくても良いのですが、 適応か否かご相談下さい。
薬を歯に塗布することで、歯の色を改善する方法なので、 『切削→修復』という方法をとらなくてすみます。
●オフィスホワイトニング(診療室内) 比較的、高濃度の過酸化水素を含む薬液を歯面に塗布する。 (利点)・短期間で色調の改善 (欠点)・数ヶ月から数年で元に戻りやすい。(個人差あり) (薬液が高濃度の為、粘膜や舌に接触させることができないので 部位が限られます。)
●ホームホワイトニング (歯科医師の指導により、患者自身が自宅で行う) 比較的、低濃度の過酸化尿素をゲル状にした薬液を 歯型に流し込んで、一定時間装着します。 (利点)・白濁のない透明感のある自然の色調を得やすい。 (欠点)・患者さん自身が自宅で行うため、安全面で不安があり 効果が出るまで時間が必要。 個人差があり効果が上がらない場合や色調の後戻 りもある。
4.歯みがきは何歳くらいから始めたら良いのでしょうか? 生後六ヶ月頃から前歯が生えはじめ、満一歳になる頃には前歯がそろってきます。歯ブラシを使う事を嫌がらない場合は良いのですが嫌がる場合は、母親が親指と人差し指にガーゼを巻き付け、歯の根元から先端に向けてガーゼを動かして汚れを取って下さい。 学習能力が高い時期ですので、おかあさんが歯みがきをしているところをお子さんに見せる事も大切です。
5.永久歯が見えないまま乳歯が自然に抜けましたが、そのまま放置していいですか? 抜けた原因や場所にもよりますが、いずれ永久歯が生えてくるからと放置している方を時々見かけます。特に奥歯は放置しておくと、上手に噛めず片側噛みのク セがつく心配があります。また、六歳頃一番奥に「六歳臼歯」と呼ばれている第一大臼歯が生えてきます。早期に乳臼歯を失うと六歳臼歯の位置がずれて歯並び にも影響します。永久歯の生えてくるスペースの確保が必要な場合もあります。
6.六歳臼歯がむし歯になりやすいと聞きましたが、なぜでしょう? 六歳臼歯は乳歯の影に隠れて一番奥にゆっくりと出てくるため、歯ブラシの届きにくい状態が長く続きます。スナック菓子のような食べかすが歯に残る物を食べる事が多いようです。
生える途上の六歳臼歯は歯の質が未完成でむし歯菌に対する抵抗力が弱く、歯みがきが悪いと急速に大きなむし歯に発展してしまいます。
7.乳歯がなぜ虫歯になってはいけないのですか? 乳歯は子供の健全な成長に重要な意味をもっています。乳幼児期から第二乳臼歯の生理的脱落の11才頃まで咀嚼器としての重要な役割を果たします。
後続永久歯を正常な位置に萌出させるために永久歯の道しるべの役割も持っています。このため、永久歯に交換するからといって、虫歯のまま放置してはいけません。
早期に乳臼歯を失うと6歳臼歯の位置がずれて歯並びにも影響します。永久歯の生えてくるスペースの確保が必要な場合があります。
8.虫歯になりやすい子、なりにくい子がいるのはなぜですか? 個体差を決定づけるものに大きく分けて遺伝因子と環境因子があります。虫歯はこの両因子が複雑に絡み合い形成されています。 虫歯の発生には、歯の形態・硬さ・唾液の影響など遺伝因子も関係しますが、環境因子によって大きく左右されます。環境因子、つまり糖・虫歯の原因菌の数などです。双子でも虫歯の発生に差があるのはこのためです。
9・むし歯菌は、どこから来るのですか? 人間は生まれ落ちた瞬間から、種々の雑菌と共存し始めます。口の中も例外ではなく、オギャーと産声を発した瞬間からいろいろな菌が住み着き始め、最終的に は500種類以上の細菌が口の中に生息することになります。最近の研究によると、70%以上の確率で母親の口の中の細菌とそのお子様は同様のタイプである ことがわかっています。同じスプーンや箸を使う事は注意したほうが、良いでしょう。 このような観点から、妊娠する可能性のある女性では、むし歯と歯周病の処置をきちっとしてお産や子育てを迎えることが大切です。そのことがひいては、お口の健康につながるのです。
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