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平成22年4月11日 夕刊フジ 7ページ |
<最近、歯が黄ばんできた・・・どうして?> 近頃は歯のホワイトニングが人気となっているが、そもそも「歯の色」って、人によってずいぶん違うもの。どんな違いで、歯の白さが違ってくるのか。 渋谷区幡ヶ谷の坪田歯科医院・坪田泰幸院長は言う。 「人間の歯の色は、一見真っ白に見えますが、よく見ると均一な色ではなく、グラデーションとなっており、根元にいくほど濃い色となっています。私たちが感じる『歯の白さ』は、内側の象牙質が最表層のエナメル質に透けて見えているもの。外見的な色は、象牙質の色の濃さにも影響されますし、エナメル質の厚みによっても違ってくるんですよ」 ところで、「最近、歯が黄色くなってきた」などという人もいる。歯の色は年齢によっても変わってくるのだろうか。 「やはり年齢によっても歯の色は違ってきますね。歯の構造は最表層に人体の中で最も硬い組織『エナメル質』で覆われ、その中に黄色がかった象牙質があり、さらにその中に歯髄があります。エナメル質はほとんどが無機質で構成されていますが、わずかに有機質の部分があります。その有機質が着色し、歯の変色となって現れてきます」 また、エナメル質は次第にすり減って薄くなるばかりか、象牙質は「第2象牙質」を形成し、象牙質の厚みを増していくという。 「象牙質の厚みが増すと、象牙質の色が次第に目立つようになります。これが年齢による歯の黄ばみ現象なんです。また、表層部のエナメル質は喫煙、コーヒー、茶などの色素の影響を受け貴社ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。ですよ」 ちなみに、日本人は、欧米人に比べ、黄色みがかった歯をしているが、これはエナメル質の厚みの違いによるものなのだとか。 歯の色の違いは、もともと個人差があり、また、年齢によって黄色く見えてくるのも自然なことで、全く問題ないもの。 ただし、コーヒーや茶、喫煙などの着色による変化は、歯のクリーニング・ホワイトニングで改善ができるので、歯科医に相談を。 |
平成22年10月10日 夕刊フジ 7ページ |
「あまり歯を磨かないけど、虫歯になったことが1度もない」ってホント? 「虫歯にならない」勘違い多い? ホント?「キシリトール入りのお菓子なら虫歯にならない」
夕刊フジ
キシリトール入りのガムやアメ、タブレットなどが巷にあふれています。 「キシリトール入りのお菓子なら虫歯にならない」と思う人もけっこういるようですが、 本当はどうなのでしょうか。
渋谷区幡ヶ谷の坪田歯科医院・坪田泰幸院長は言います。 「キシリトールは、虫歯の発生を抑制する(抗ウ蝕誘発性)といった表現がされることがありますが、 これは消費者の誤解を招きやすい表現です。少なくとも、キシリトールに“虫歯を治す”働きはありません」
キシリトールは、糖アルコールの1つで、糖アルコールには他にソルビトールやマルチトール、エリスリトールなどがあります。 いずれも「虫歯を起こさない甘味料」として広く使われており,キシリトールだけが特別なわけではありません。 実際、キシリトール入りのガムを長期に食べ続けると、ミュータンス菌(虫歯菌)が減るという報告はいくつかあります。 これは歯垢のPHを頻繁に下げないという理由のようです。
「虫歯の原因は『歯の質』『糖質』『虫歯菌』の3つと,さらに『時間』です。 虫歯菌が糖質から酸を作り、歯の表面のエナメル質を溶かし始めるのですが、 歯垢中で酸を作らない糖質ということでキシリトールなどが注目されているのです」
また、「フィンランドでは虫歯が日本の3分の1」といったことがよく言われますが、 これもキシリトールだけが原因ではないようです。 「フィンランドでは幼稚園と小学校でフッ素洗口を実践していたり、フッ素を積極的に取り入れています。 歯の定期検診の受診率が高いこともあります」 ガムを噛むことは、唾液の分泌を促し、虫歯予防が期待できます。 さらに、キシリトールを含めた糖アルコール系甘味料は、再石灰化に必要なカルシウムの供給源になる性質もあります。 ただし、「キシリトール入りのお菓子なら大丈夫」というわけではありません。<キシリトール入り>であって、甘味料の100%がキシリトールではなく、虫歯をつくる他の糖が入っている可能性もあるので、注意が必要です。
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アクセス・診療時間 |
坪田歯科医院 Tsubota Dental Clinic |
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